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かさいあみ、AVギャラ未払い問題について告発!自称「適正」プロダクションが全然クリーンでないことが明らかに

元AV女優・かさいあみ、AVギャラ未払い問題について告発する

AVギャラ未払いの問題—自称「適正」プロダクションの根深い問題

元AV女優・川上奈々美の自伝的小説『決めたのは全部、私だった』でも告発されていたギャラ未払いの問題。そもそもプロダクションはメーカーから振り込まれた出演料のごく一部を女優にわたすのみで、一体ギャラ総額がいくらなのか、どれだけマージンをとっているのかについては提示されることがなく、万一関係者がギャラに関する情報を女優に漏らしたりすると暴力で制裁されるといった「AV村」の厳しい情報統制が敷かれていた。

こうした情報統制の中で、搾取後のわずかなギャラすら満足に支払われないという事態が女優を苦しめてきたが、「AV村」の監視の中、女優は声を上げることもできず泣き寝入りするしかなかったのが正直なところだろう。

しかしながら、2017年以降に成立した旧「適正AV」(現・CCAV)の枠組みにより出演料総額開示が義務化されたことで、AV女優は自身の取り分を明確に意識できるようになり、過剰な搾取や未払いの問題は解消に向かったのではないかと私は考えていた。

ところが、クリーンになったはずのここ1、2年でも、日本プロダクション協会(JPG)および第二プロダクション協会(SPA)に加盟している自称「適正」AVプロダクションにおいて、所属するAV女優への未払いの被害が頻発している、と元AV女優・かさいあみは語る。

かさい:未払いをするような事務所は、もう存在しないって私も考えていたんです。でも何人もの女優さんからいろいろな相談を受けているなかで「ギャラが支払われない」って声が、少しずつ出てきて。 さすがにこれは業界にとってマズいんじゃないか、と思って私が声を上げたら、ほかの女優さんからも「実は私もです」って声が届くようになったんですよね

――そもそも、なぜギャラの未払いが起こるのでしょうか?

かさい:事務所によっては、女の子の取り分からさらに半分くらいを「これは事務所でストックしておきますね」とプールしておく場合があるんです。「一気にたくさん渡すと、税金がかかるから」「引退したときに渡すから」との理由で。 女の子もそう言われたら「いえ、全部ください」と、強く言えないこともあるんですよね。

――そのプールしたお金が、未払い金になってしまう、と。

かさい:事務所がプールしたお金を、ほかの女の子のために使う、事務所の資金として使う場合があるんです。

かさいは体力のない事務所が本来しはらうべきお金を使い込んでしまい未払いとなってしまう、と考えているようだ。

Xで未払い被害の声を上げる女優

かさいあみはXで、未払いの事務所は複数存在すると述べている。

こうした未払いの被害をXで公然と訴えているのが元フォーティーフォーマネジメント(SPA加盟)所属で、未払いを機にティーパワーズ(JPG加盟)に移籍した、kawaii専属・ひなたなつである。

フォーティーフォーマネジメントは深田えいみとの泥沼の巨額金銭トラブルのほか、お騒がせ業界女優・月島さくらを輩出するなどかなり悪名高いダクションである。(フォーティーフォーについては、別途記事にする必要はありそうだ。)

ひなたは昨年末の段階でフォーティーフォーマネジメントから200万円の未払いがあると証言している。さらには事務所の他の女優への未払いを知っている限りでは合計2000万円になるという。

また、とあるユーザーによると三浦るいや天川そらという女優も未払いや納税したと言ってしていないといった被害を訴えているようだ。

https://twitter.com/COSTCOCCO/status/1871841422808424480

未払い被害の声を遮るプロダクション擁護派・中山美里

未払い問題について声を挙げたかさいに対して、元JPG幹事・事務局長としてプロダクションの顔として「活躍」してきた中山美里は異様な長文で「反論」した。

以下に引用しておく。(蛍光ペンは筆者が感じたかさいへの嫌味の部分だ)

給料未払いとありますが、AV業界において、女優は個人事業主としてプロダクションと業務委託契約を結んでいます。

給料や給与は、雇用契約に基づいたものです。女優が受け取っているのは報酬です。女優は、個人事業主なので、未払いがあるのであれば、簡易裁判所で少額訴訟を起こすなどの手続きをするのが本来です。

CCBUは業界のコンプライアンスを作ったりする団体であり、女優個人の訴訟をバックアップする団体ではありません。 女優が本来しなければならない手続きをせずに、ただ業界団体に対して文句を言っているのでしたら的外れなので、まず、すべきことは、その女優さんが少額訴訟などで動くこと。やり方がわからないなら、簡易裁判所での少額訴訟の方法を知ることではないでしょうか。 私もフリーランス時代に何度かやったことがありますが、これは個人でできる簡単な訴訟ですので、調べればできますが、当該女優さんに私がやり方を教えることも可能です。

女優の自立という部分を掲げているなら、まず、女優という一事業主であるとの自覚をもち、その立場で社会にルールに則って動くことが大切なのではないでしょうか。 二次使用料については、AVANもCCBUもきちんと計算をして支払う準備をしています。女優の手元にそれが届かない場合は、プロダクションがAVAN・CCBUに対して支払い先を提出する事務作業を怠っている、女優がプロダクションに受け取り銀行口座などの情報を出していない、女優が手渡し希望なのに受け取りに行っていないなどの理由が挙げられます。

ところで、これまではプロダクションは無償ボランティアとして、二次使用料支払いに関する事務作業を担ってきました。 私は数年前まで、JPGで二次使用料支払いに関して、各プロダクションにリスト制作などの業務のアナウンスや割り振りの作業をしていましたが、その作業は大手であればあるほど膨大です。この事務作業を、無償で行なっているプロダクションには頭がさがるばかりです。

その無償ボランティアの上に二次使用料が女優の手元に入っていたこと そしてそもそも二次使用料の支払いは、メーカーや人権倫との会議でJPGが「ロイヤリティがあるべき」と主張をして得られるようになった部分もある そのことを知っていただけたらなと思います。

「結局何が出来ても女優達は泣き寝入り状態」とありますが、現在、旧・適正AV業界(CCBU加盟AV業界)では、統一契約書が使われており、女優の権利はきちんと担保されています。AV新法もでき、弱い立場ではありません。

かさいあみは「未払いの問題がある」ということを周知した上で、求めていたのは「それは良くないよね」という共感ではなかったか。その上で業界として未払いをなくすにはどうしたらいいか、真摯に話し合いたかったのではないだろうか。

その意味で、私は、かさいあみの勇気ある告発を中山が長文ではねつけたことに強い違和感を感じた。

中山にははなっから何も期待していないが、それでも業界団体で責任ある立場にいた人間が「文句があるなら訴えれば?」というような投げやりな発言をして、結局放置する姿勢をとり、プロダクション擁護をしたという事実を受けて、かさいあみも強く失望したと思われる。

これを受けてひなたはこのように返している。

ひなたってAV女優の権利主張について真っ当なんだよな…

中山は「JPGはちゃんとしている。SPAが悪いんだ」「女優がしっかりすべき」という主張で逃げようとしたが、そうした誤魔化しで終わらせずに、「未払い問題について、業界全体でなんとかしていこう」というかさいあみ。自分の主張を周到にも中山を敵に回さないように通そうとする姿勢は、結構大人だと感じた。かつてはバリバリのAV擁護派としてAV被害女性を批判していたと思うが、年を重ねて色々と考えが練られたのだろうか。

まとめ

未払い問題解消に向けた業界の仕組みづくりを行うとともにフォーティーフォーマネジメントのSPA排除を早急に行うべきである。

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この記事を書いた人

KM NOTE管理人。
2010〜2018年にブログ「AVメモ」を運営していました(現在非公開)。
非道なAV強要を目の当たりにし、AV業界批判を続けています。
noteもやっています。https://note.com/awsedrfr29876

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